メロンダウト

メロンについて考えるよ

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

インフォームドコレクトネス~深淵としてのインターネット~

ここ数年間、政治的な議論においてたびたび使用されているものにポリティカルコレクトネスがある。「政治的正しさ」といった意味で使われているポリコレであるが、これには致命的な錯誤がある。 「政治的正しさ」は民主主義社会においてそもそも矛盾した言葉…

批判なき政府、批判なき五輪、批判なき藁人形論法

こちらのツイート 政府は「五輪をやりたい」んじゃなくて「中止という決断をしたくない」だけ、というのは慧眼で、もし心の底から一致して五輪をやりたいのなら、五輪前の適当な時期(たぶんGW)に全国に強力なロックダウンをかけてゼロコロナを実現していた…

日常というまやかし、ビジョンの不在、現場主義、忘却政権、非戦主義

新型コロナウィルス第4波がきているけれど、一年前からほとんど何も変わっていないのは驚くべきことではないだろうか。医療やPCR検査体制を拡充すべきだというのはずいぶん前から言われていた。クラスター追跡をするのではなく、全数検査に踏み切るべきだと…

サンデルと白饅頭、権威主義への迎合、観念の分断、あるいはシッキーについて

以下記事を読んで書籍を購入したのですが、読む前に所感らしきものを書いておきたい。すこしだけ長いです(6000文字ぐらい) www.hayakawabooks.com 前提として日本とアメリカの状況が違うことは留保しておくとしても、リベラル的価値観が能力主義、学歴偏重…

保守としてのリベラル(解放)とは何か~弱者男性問題から考える共同体~

突然だが人格には四面性がある。集団的、公共的、個人的、私人的の4つである。これら4つの側面、その均衡によって人格は成り立つと、西部邁氏は書き残している。集団的かつ公共的な側面において人はペルソナ(仮面)を被る必要があり、その一方で私的で個…

ゾーニングに関する雑文

駅へと歩いていたら、前からタバコを吸いながら歩いてくる女性がいた。アイコスだったかgloだったか。いまどきめずらしいなと思ったけど、その女性は僕に気づくとタバコを隠してすれちがっていってしまった。 深夜で誰もいないと思っていたのか。歩きながら…

いかにして恋愛は理性的なものへ落ちたか~弱者男性論とフェミニズムのマッチポンプ~

デビットライス( id:DavitRice )さんの記事を読んで思ったのだけど、こういう社会的文脈での弱者男性女性論ってそもそも論として違和感がある。 gendai.ismedia.jp 実際問題として統計上、恋愛しない人が増えているうえに少子高齢化も喫緊の問題なので恋愛…

政治的立場にグラデーションがあることを許せない人々

前々回の記事が広く読まれたみたいで、ツイッターのフォロワーも100人ぐらい増えたのですが、それとは別に左翼であろう人からDMで白饅頭氏の肩を持つなという長文DMが寄せられてきてかなり困惑しました。晒したりはしないですけど。 こんな泡沫ブロガーに…