メロンダウト

メロンについて考えるよ

ゴキブリとハイエナとマリオネット

ソロキャンプ中に声をかけられた女性がツイッターにあげた動画を発端に、声をかけた男性のことを日本単独野営協会が糾弾したことが物議を醸している ソロキャンプ中にナンパ被害、「なんだてめえ」と恫喝も 被害女性が語る恐怖の一夜 | ENCOUNT - (2) ソロキ…

「ノイズキャンセリングソサエティー」

LGBT理解増進法が衆議院を通過したみたいです。 自民党保守派から反対の声が上がっているのは当然のことながら リベラル側からも 「全ての国民が安心して生活することができることとなるよう留意するものとする」という条文に「この場合において、政府は、そ…

叩かれててへこんだので補足的に

前回の記事がひさしぶりにはてブに載ってると思って見たら叩かれててへこんでしまった。しばらくブコメを非表示にします。けれどブログ上では長年の知己のfnoithunderさんがレッドスターつけてくれててすこし慰められた。ありがとう。届く人に届けばもうそれ…

アンチマンと清潔主義~掃除されるミソジニーについて~

アンチマンを読んでミソジニーについて書きたくなった とりあえずこの辺境ブログにやってきた読者諸氏にはぜひアンチマンを読んでいただきたい。 comic-action.com 読んだ瞬間、なぜかシロクマ先生の「健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについ…

『バカと無知』を読んで思ったこと

ベストセラーになっている橘玲さんの著書『バカと無知』読みました。 新書ということもあってかなり読みやすかった。読んだ勢いで『言ってはいけない』『もっと言ってはいけない』も読んでいるところです。 『バカと無知』は内容としては進化心理学の知見を…

トランスエイジが面白い

トランスエイジなるものが話題になっており、実年齢39歳の男性が自分は28歳だと「自認」しているみたいです。 www.youtube.com ツイッターでは大喜利状態になっていて、僕もネタに近いものかと思ってアベプラを見てみたら「年齢を重視する社会が抱える問…

ひろゆきさんと合理的無知の合理性について

ひろゆきさんのフォロワーは文章を読めていないという記事をシロクマさんの記事経由で読みました。 界隈で狂人として名高い小山さんの記事 note.com すこし前にもひろゆき論が話題になったことがある websekai.iwanami.co.jp ひろゆきさんの言説に関しては「…

統一地方選挙雑感~「国民批判」の終わりと「投票に行こう」の浅さについて~

統一地方選の最中、スローガンが独り歩きしていた。 「投票に行こう」である。 最近いろんなところで話題のたかまつなな氏が若者の投票率を上げるために活動しているようで、その活動自体は素晴らしいと思う一方、投票に行くだけではその一票は「意志なき票…

社会保険料と社会的攪拌~少子化対策のジレンマについて~

岸田首相が少子化対策の財源として社会保険料をひきあげることを検討しているようだ。 少子化対策を行うには財源を確保しなければならず、税金を引き上げるか国債を発行する他を削るかになる。そのうち社会保険料を引き上げるのが子育て世帯から最も厚く取れ…

残された当為とテロリズム

またか・・・思わずそう呟いてしまった。 4月15日土曜日、和歌山県の漁港へ演説に訪れていた岸田首相にたいし聴衆の一人が銀色の物体を投げつけ、直後に爆発音がするというテロ未遂事件があった。幸いにも首相は無事でけが人も確認されていないということだ…

ルッキズムの再興について

ちょっと生活環境が変わってなかなか孤独に没する(ブログを書く)時間がないのだけど、環境が変わったせいか新しく出来た知り合いなどもいて、そのうちの一人が「最近の若者はルッキズムがすごい」みたいな話をしていたので確かにそうかもしれないと思い、…

役立たずになったウサギ~終末論に関する雑感~

おひさしぶりです。アメリカで終末論が流行っているという記事を読みました。 econ101.jp (記事で書かれているのは正しい情報を知ることで過度に悲観的になる必要はないということで、たとえば「格差や貧困の問題は世界全体で見れば良い方向に向かっている…

度が過ぎた公共性の反転現象

巷では「異次元の少子化対策」について喧々諤々議論がなされていて、いろいろな記事を斜め読みしてはいるのだがどうも何か書く気になれないでいる。今に限ったことではないのだが、定期的に時代にたいする情動が停滞する時がある。平たく言えばどうでもよく…

はてブの民度を上げる方法は、ないと思う

ヨッピーさんがいろいろ考えていた。 yoppymodel.hatenablog.com はてブ批判はよしき(tyoshiki)さんがいつも書いてるけど、結局何も改善しないんですよね。 僕も書いたことがある plagmaticjam.hatenablog.com あらゆるコメントによる批判は批判に届いてい…

Deposit always wins~余命投票制度に関する違和感~

シルバー民主主義が無視できない問題として顕在化している結果なのか、たかまつななさんが「余命投票制度」を提唱して話題となっていた。 余命投票制度の理念としては2つ考えられる ・若年人口の減少によって若者全員が投票に行っても高齢者に比して政治へ…

五公五民と不健全な経済議論の必要性

高齢化社会やエネルギー価格高騰による国民負担率の上昇を機に五公五民がニュースになっている。 五公五民とは江戸時代の年貢率のことであるが、2022年の国民負担率(国民所得に占める税金や社会保険の割合)も47.5%になったようである。ちなみに国…

システムの時代におけるリベラルについて考える

古い動画だけど大変興味深かった。個人と国家の話をされていて、聞いていたらシステムの話を書いてみたくなった。 www.youtube.com 鮫島さんはリベラルメディアであるはずの朝日新聞が個人ではなく国家の側につくようになったことで朝日新聞を退社したと語ら…

子供とおばあちゃんの冗談関係

一番最初の友達って誰だろうと考えた時、僕の場合、おばあちゃんがそうだった。おじいちゃんは生まれた時にはもういなかった。おばあちゃんとは物心ついた時には一緒に寝ていた記憶がある。幼少期にはおばあちゃんの膝の上でご飯を食べていたりした。小さい…

鼓舞と慰撫の間で

ツイッターをクロールしてたらナンパ師界隈が少子化を憂いていた。 俺は非モテを救うそのためには政治的にアプローチをしないと無理なところまできているAVの見過ぎによる男の劣化が非モテ化の原因AVの規制をしなければ少子化が進み労働力もなくなり国は衰退…

成田悠輔氏の比喩表現と強い言葉のリアリズムについて

こんにちは。 成田悠輔氏が「高齢者の集団自決」を語り海外にも飛び火している件についてすこしもやもやする部分があるので書いていきます。 高齢者の集団自決はいわゆる「比喩表現」だと言われているけれどそもそも比喩とはなんだみたいな疑問を持ってしま…

はてなブックマークどうした

ちょっと気になったので。内容はないです。 「差別禁止は分断を生む」と西田昌司さんが発言したらしい。 自民・西田氏「差別禁止は分断生む」LGBT法案 - 産経ニュース はてなブックマークでも「差別禁止に反対するとは差別したいのか」というわけのわか…

結婚制度解体を主張する人は近代に毒されているのでは

結婚制度をなくすということは恋愛を自然状態に帰すということだけどそうなった時の社会不安についてはどう考えてるのだろう anond.hatelabo.jp 自由主義的恋愛の最大の欠陥はアルファ雄が大勢の雌と番になるため、雄同士で殺し合いになるということで、たと…

回転寿司騒動と当事者への擬態

「バカッター」全盛期というと2013年らしくもう随分前のことなんだなと、歳を感じるこの頃です。当時の騒動を知らない中高生がまた同じことをやり始めたのが今回のスシローの件だと思うと隔世の感があってそっちのほうに驚いてしまいます。 大炎上してる…

憎悪扇動罪というよりもSNS自体を規制する動きがそのうち出てくると思う

数日前、憎悪扇動罪というアイデアを提起した立憲民主党所属の区議会議員が話題になっていた。 togetter.com 憎悪扇動罪というとディストピア感があり案の定批判されているけど、社会のトレンドとしては悪意を失くす方向に向かっているのは間違いないように…

機能は機能でしかない~恋愛と客観の狭間を考える~

たにしさんが久しぶりにブログ書かれていた。相変わらず端的な文章を書かれる。もっと書いてほしい。あとブログ婚活がどうなったのか密かに気になっています。 ta-nishi.hatenablog.com 記事では情としての恋愛、機能としての恋愛について書かれていた。僕も…

子供が未来に閉ざされているのではないか~資本主義リアリズムと少子化対策~

木澤佐登志さんの著書『失われた未来を求めて』を読んでいる。マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』を軸に現代を取り巻く思想状況を概観する本であるといった印象を今のところ受ける。けっこう難解な部分が多いのだが、印象に残ったのがリー・エーデ…

ジェンダー界隈の緊張関係と平和について

colaboの件について大変話題になっているけれどどうも言及する気にはなれないでいた。 今のところcolabo側の会計処理が杜撰だった可能性や東京都のチェック体制が甘かったりといった状況であるが、まだ疑惑の域を出ていないため、具体的なことは2月28日に出…

ぼっち・ざ・ろっくのリアリティーについて

ぼっち・ざ・ろっくを全話視聴した。コミュ障陰キャ女子高生がバンドを組んで文化祭でライブするまでの物語だ。 最初に持った感想は「ロッキンオン読者から批判されそう」だった。ぼっちちゃんの承認に飢えてる感じはカートコバーンが忌避した資本主義的消費…

「嘘」に手を突っ込むことは差別なのかについて考える

先日の記事に興味深いコメントを頂いたので記事にして返信したいと思います。 Runawayfromwarsofjusticeさんのコメントです 確かに「リベラル」が杉田氏の論文を読まずに過剰反応しているといったことはあるでしょう。また、本件に限らず、「リベラル」が「…

杉田水脈氏とリベラルの4年間

あけましておめでとうございます。今年もつらつらと書いていきます。 昨年末に杉田水脈氏が辞任した件について何か書こうと思っていたのですが、年末年始の雰囲気につかったまま三が日が過ぎてしまいました。どうでもいい話ですが餅を食べすぎて3kgほど太り…