メロンダウト

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パチンコはギャンブルではない

はじめに

これはパチンコの善悪を語るエントリーではない。パチンコを擁護する意図もなければパチンコを批判する意図もないただ純粋な事実を書いていきます。

パチンコを打っている人も打っていない人もほぼ全員がパチンコにたいして勘違いしていることがある。

そもそもパチンコはギャンブルではないのだ

 

パチンコとは何かと定義されている風営法のグレーな法解釈でもパチンコはギャンブルではなく遊技であると規定されています。

そんな建前上の話は偉い人がやればいいのでどうでもいいのですが現場で実際にパチンコを打っていてもパチンコはおよそギャンブルだとは到底言えない代物です。

なぜパチンコがギャンブルではないのか?0から説明します。

 

パチンコはあらゆるギャンブルの中で唯一、人知の及ばない偶然性がない

ギャンブルを仮に定義するとしたら自らコントロールすることができない偶然、

人知の及ばない事象が含まれているものに賭けるということになるでしょう。

例えば

競馬ではどれだけデータを集めて予想したとしても馬のレース当日の体調を定量化することはできません。データに起こして確率として算出するには不確定要素が多すぎるのでどれだけ精緻な観察眼や経験を持った馬券師でもそこに偶然は含まれます。

 

ポーカーもそうでしょう。定石はありますがポーカーは対人ギャンブルなので相手がどう動くかを読む必要があり、人間の行動を百パーセント言い当てるのは不可能です。読みきったと思っても相手が突然逆の行動をすることだってあるのでやはり偶然は含まれます。

 

ではブラックジャックはどうだろう。配られたトランプの勝負なので厳密に確率を計算することはできそうです。しかしブラックジャックはトランプを4セットも使いトレーから配るのでトレーの残りカードから確率をゲーム中に算出するには時間がなさすぎるのと計算が複雑すぎてエクセルでも使わないと無理です。

そもそもトランプの残り枚数を数えるカウンティングは禁止されています。

 

株やFXはどうか。経済指標でいきなり指値や逆指値まで吹き飛んだり証券会社の誤発注、わけのわからない理由で突然暴落したり最悪な時にはいきなり倒産して紙くずになったりしますので人知の及ばないところがやはり存在します。

 

上に挙げたものは全て偶然性がゲームの中に含まれるのでギャンブルと言えますが、じゃあパチンコはどうか?

 

パチンコはありとあらゆる全ての確率が公表されています。ブラックボックスはありません。機械が市場に出回った時点で

大当たり確率、確率変動突入率、確率変動継続率、確率変動中大当たり確率、アタッカー賞球数、アタッカーカウント数、スタート賞球数、フロック賞球

などなどありとあらゆるパチンコ機の確率は公表されており完全な偶然というものは存在しません。

ポーカーのような対人関係における偶然ももちろんない。パチンコを打つことは確率が全て公表された機械と人間の関係でしかなくそれをギャンブルと呼ぶことはできないでしょう。

 

じゃあなぜパチンコがギャンブルであると実際に現場で打っている人間ですらそう思っているのか。

 

パチンコは確率を薄めている

自動販売機でジュースを買ったことがない人はいませんよね。たまに買うと投入金額を表示するデジタルが回転して当たるともう一本もらえる自販機があります。

確率はそれぞれ違うらしいですがだいたい100本に1本は当たるらしく、1本のジュースは実質いくらなのか暗算で計算できます。120円のジュースは実質1本あたり約119円弱です。

 

パチンコも同じです。違うのは自販機のように誰でもわかるようなものではないというだけであって本質は変わりません。

大当たり確率と出玉など様々な確率が複合して見えにくくになっているだけですが現在の情報社会では調べればすぐにパチンコ台の確率を統合したボーダーラインという指標がでてきます。

上記のジュース1本が実質いくらかと同じようにパチンコで簡単な例を出すと

大当たりすれば5000発出てくる台があり大当たりする確率は1/400なら

1回転まわすたびに出てくる期待玉数は12、5発ということがわかります。つまり10発打って1回転する台を打てば勝てるということがわかります。逆に15発使って1回転する台なら負けます。

 

全ての確率を計算することができ勝てる台も負ける台も容易にわかってしまうのでパチンコはやはりギャンブルではない。

 

でもその確率の中で起こる偶然に期待してるからギャンブルなんじゃないの?なんて反論がきそうですね。

じゃあパチンコの確率内でくる偶然がどの程度の波を形成するのか説明致します。

 

パチンコの完全確率の中で起こる偶然はもはや偶然ではない

こちらのサイト「ギャンブラーのための数学講座」さん

Mathematics for all Gamblers :: ギャンブラーのための数学講座

やこちらの動画

www.youtube.com

 

を見ていただければ詳しく書かれていますので概要だけかいつまんで書きます。

 

動画ではパチンコの機械の中でも最も荒い機械でシミュレーションされていますが大当たり確率が1/100の機械ではほぼ期待値の近似値に収束します。

単純に動画で800万ある振れ幅が200万、プラスマイナス100万になると考えて良いでしょう。200万というとかなり偶然性が高いように感じますが期待値にたいする振れ幅ですので

勝ち負けだけで言えばボーダーライン以下の台はほぼ必ず負け、ボーダーライン以上の台はほぼ必ず勝ちます。

1/100の機械でボーダーラインより3回転もプラスであれば長期的に見れば100%負けません。

 

 

確率のなかでも当然、偶然はあるのですがどれだけの不運を食らったとしても期待値で相殺できるほどの振れ幅しかない。

パチンコの偶然は殺せるのです。

 

 

よってパチンコはギャンブルではない。という言葉は正確ではなくパチンコは長期間打っていればギャンブルではなくなる。

 

しかしあんなクソうるさい場所で長時間打つなんて馬鹿な真似はそもそもやめたほうがいいのである。