メロンダウト

メロンについて考えるよ

小池百合子とドナルド・トランプは政局ファーストの点で同相である

民進党希望の党に合流するみたいですけど下手したらそこそこ議席を取るのではと感じます。去年のアメリカ大統領選の時となにか似たものを感じるんですよね。

このなりふり構わなさとイデオロギーのなさ。天邪鬼的に振る舞い劇場型の言葉で押していく小池氏のやり方を見てトランプのことを想起しました。

 

トランプはアメリカ民主党のリベラル勢力に対抗する形で当選した。格差がひろがりリベラル政権に不満がある保守層の票を集めたトランプですが、トランプに保守というイデオロギーがあったわけではないことは当選後の政策などからも明らかです。そしてそれは小池氏も同様に見えます。

ワイドショー的に耳目を集めデマゴキーによって民衆を扇動するトランプの手法が結局は勝ったわけですがマスメディアはトランプが勝つことなど予想だにしていませんでした。

 

今回の選挙を見ているとトランプのあのイデオロギーのなさと小池氏のイデオロギーのなさが重なって見えてしまうのですよね。もちろんトランプのような暴言を小池氏が言っているわけではありません。しかしイデオロギーが「変化だけ」という点では同一と言えるでしょう。

 

希望の党日本ファーストの会の政策も読みましたが美辞麗句で彩られた抽象的すぎるものでした。何も言っていないのと同義なんですよね。北方領土問題や移民問題、沖縄、社会保障、消費税、法人税、残業規制など言及すると角が立つ話題を意図的にさけているのかわかりませんが

https://tomin1st.jp/

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トランプだって選挙の時にはいちおうは極右という立場がありましたが希望の党はリベラルなのか、保守なのかなんなのかがまったく判然としないまま寄せ集まっています。その点ではトランプよりも不誠実だと言うこともできるでしょう。

小池氏の現在出している政策を批判しているわけでもなくただ

政治において政局が政策を超越するのはこれはまぎれもなく悲劇だということを僕達はしっかりとトランプから学ぶべきだと思うのです。

 

こういうことを書くと

選挙なんていつもマスコミに煽られた大衆によって右往左往するのだから政策なんて国民はまともに見ていないのでは、と言われますが

国民が見ていないからといって政党が政策を二の次にして選挙を戦っていい理由には断じてならない。これまでの選挙では民進党民主党時代にはリベラル政党としての形を成していました。共産党公明党はいわずもがなです。

 

もはやなんでもありなんですよね。反自民しかイデオロギーがなくなった民進党、そしてトランプと化す小池氏。

ちょっと前に東浩紀氏が選挙を棄権するとツイートして話題になっていましたが、このような政局ファーストの現在の選挙そのものに怒りを持ち選挙自体を放棄したくなる気持ちはすごくよくわかるのです。