前回の続きです。オピニオンではありません。メモですよ。
ベーシックインカムに関してはデメリット、財源の問題などもありますが(むしろそちらのほうが語るべきですが)とりあえずベーシックインカムが施行されるとどんなメリットがあるのか考えられる限り全て書いていきます。
労働環境の劇的な改善
日本の労働問題としてブラック企業やサービス残業、非正規、派遣など様々ありますがそれらは全てお金のため、生活のために行われていることがほとんどで自己実現やキャリアのためということは滅多にない。
お金のためにやりたくもなくて(前回の記事で書いたが)社会的にも無意味な仕事に従事している人がいなくなります。ベーシックインカムが実現すれば生活のために働くというインセンティブはなくなるので生活を人質にとり労働の価値ダンピングしているブラック企業は労働者を確保できなくなるので潰れるかホワイト化するしかなくなります。
派遣や非正規労働に関しても現状は安い給料で長時間働いているのでキャリアや技術を獲得する時間や余裕がないことが問題となっています。毎日の労働で疲弊して年齢を重ねてしまう事態が解消します。ベーシックインカムがあれば最低限の生活に困ることはなくなるので全ての時間を自己投資できるようになります。
恋愛市場の健全化
学生時代の恋愛と大人になってからの恋愛とで最も大きな差となっているのが現状、お金です。お金のない大人は恋愛に関してはけっこうな枷を背負っていると言って良いかもしれません。しかし学生時代にお金の多寡で男子に寄っていった女子は自分の周りでもそんなに多くはありませんでした。
ベーシックインカムが実現すれば生活は保障されているので現状のお金や社会的地位の如何によって恋愛できなくなるという事態が解消します。そしてお金の価値が薄くなるので打算的な恋愛は少なくなって学生時代のように人として好きであったり感情で恋愛するようになります。
また現在は労働環境の格差によって恋愛にコミットできる余裕のある層とない層がいるので上記の労働環境の改善によって恋愛市場が健全化します。
少子高齢化に歯止め
前述の恋愛する人が増えることによって結婚も増えて少子化にも歯止めがかかるようになる可能性があります。また世帯で生活したほうがあらゆる生活費が安くなるのでベーシックインカムで生活しようと考えた時にパートナーを探そうというインセンティブも働きます。そして子供にも同額支給されるので出産の金銭的なリスクがむしろメリットになります。
起業する人の増加
日本は特に起業する人が少ないですがそれは日本のキャリアパスに問題があって現状は起業しても倒産すればまた0から就職活動をしなければならずキャリアから降りた人間が就職できる企業はけっこう限られていたりします。終身雇用は全容としてはもう崩壊しかけていますが大企業の採用面ではまだ会社に尽くすということを言う人がいたりしますので現実的にキャリアを降りるのはリスクが高いです。それは学歴や経歴が高ければ高いほどリスクが高い。
しかしベーシックインカムが実現すれば食うに困ることはなくなるので起業しても再就職のリスクや会社を潰してしまった時にかかるリスクは少なくなります。
政治に参加する人の増加
現在は政治に参加することはけっこうハードルが高く地元の名士であったり族議員などの選挙の地盤を持つ人が当選しやすくなっています。しかしベーシックインカムが実現すればたとえば仕事をしないで4年間かけて地元の人との人脈をつくり戦うことだって可能になります。また選挙に立候補した時には職についていてはいけないというリスクもベーシックインカムが埋めてくれます。こうなれば現在の議員と一般人とのハードルがなくなり先天性の選挙ではなく人を選ぶ選挙になり結果として政治が良くなり国がよくなります。
犯罪の減少
無敵の人による犯罪は承認による側面も大きいので一概には言えませんが金銭面の困窮によって強盗などをする人が減ります。
また詐欺集団は社会的信用をなくしてしまった人達がやむを得ずやっていることもあるのでベーシックインカムが実現すれば捕まるリスクをとってまで詐欺を働く人達がかなり減ります。
地域活性化・ゲマインシャフト(地縁・血縁によるコミュニティー)の復活
現在は個人主義社会で田舎を離れて一人暮らしをしていたり収入面の判断から都市部で暮らしている人が一定数いますが、そういった収入面で東京を選んであくせく働く人が減ります。労働環境の条件によって仕方なく人が集まっている東京の一極集中はなくなる可能性が高く家族のもとや暮らしやすい地域に移住する人が増えると考えられます。
物価の側面から見ても地方のほうが名目の物価は安いので都市部も地方も同額支給のベーシックインカムになれば地方に移住することがメリットとなります。
またベーシックインカムが導入されれば労働にコミットする必要性がなくなるのでビジネス上の取引ではなく主従のあるサービス関係でもない友人や家族のような関係の人対人の健全なコミュニケーションが勃興します。地縁の復活です。
公務員の減少
先日の透析患者の件でもそうですが社会保障制度が完全に消えることは消えたら即死んでしまう方々がいるのでありえないですが生活保護などの相談員などの 公務員は必要なくなりますしブラック企業問題が消えることで厚生労働省の職員なども削減できると考えられます。
個人的メモの意味もあるので随時追記していきます
とりあえずメリットだけです。調べてみるとやはりというかデメリットのほうが多いです。記事は終わりです。以下個人的に読みたい本
- 作者: フィリップ・ヴァンパリース,Philippe Van Parijs,後藤玲子,齊藤拓
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