メロンダウト

メロンについて考えるよ

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜキャンセルカルチャーは「日本で」やばいのか

キャンセルカルチャーというとリベラルを批判する言葉として使われがちだけれどそう単純な話ではないのではないか、と思っている。もちろんリベラルが特定の属性以外を排除する多様性を標榜し、語義矛盾に陥っていることは少なからずあるにせよキャンセルさ…

僕達はなぜ不安なのかについて考える

僕達はなぜ不安なのだろうか?という決定的な問いがある。経済的なデフレ、老後、就職、病気などすべてに通底しているのが不安であり、不安だけが唯一重要な社会問題と言っても過言ではない。現状、不安は「発見され治療される」のが良いことだと考えられて…

「政治に逃げる」ということ

東浩紀さんの『ゲンロン0~観光客の哲学~』に「僕達の世界は上半身と下半身に分断されている」ということが書いてあった。グローバルになった世界において下半身の欲望、つまり資本主義で人々はシームレスに繋がっているけれど上半身である政治はバラバラ…

リベラルに支持される自民党、当為を語れなくなった時代の無為の政治

衆議院選挙が始まる。4年前とおなじく自民党が勝つことが目に見えている選挙ではある。 この4年間で変わったことと言えば安部長期政権が終わったことくらいであろうか。事前予測から見える政局の分布に関してはほとんど何も変わっていない。野党が選挙区で…

誹謗中傷を友敵理論、ポリティカルフィクションで考える

神崎さんの記事を読んで「実践」としては同意できるものの「政治性」という意味では疑念が残ったのでそれを書いていきます。補足みたいな感じですね。 note.com 人間観の違いなのだろうけど、僕は誹謗中傷している人の気持ちがわからないでもないんですよね…

文章を読むことについて

「きちんと文章を読む」と言葉にするのは簡単だけど実践するとなると相当難しいと思う。www.tyoshiki.com 書評の書き方が話題でtyoshikiさんの記事を読んだのだけどきちんと文章を読むこと、書くことが自分にできているかと言えば嘘になる。 自分自身自分が…

純粋方法論批判①(②があるかはわからない)~僕達は考えないようにデザインされている~

正義というとずいぶん陳腐な言葉になった。正義なんて口に出すのも憚れる。僕達は正義を持っていない。いまや正義は委託するだけである。 以前、日本で起きているのは「信頼の不況化」ではないかという記事を書いたことがある。 plagmaticjam.hatenablog.com…

恋なんていわばエゴとソサエティーのシーソーゲーム

前回書いた恋愛論が読まれてるみたいでで昔書いてボツにした恋愛の記事をすこし修正してあげてみます。 以下記事は弱者男性論について書かれた記事です。 すごく丁寧な文章。 note.com 選ばれる側の性と求める側の性に焦点をあて、その差別性を指摘している…

男性性と理性について

恋愛とか男性性みたいなものってなんなんだろうね。 「セックスを求める男性は女性に引かれる、まず男性は女性にセックスを求めるのをやめろ」というけれどそんなプラトニックな関係を築ける人は稀なわけで、恋愛する動機としてセックスがあることは間違いな…

親ガチャと事実主義、あるいは日本社会の静寂さについて

親ガチャという言葉を見た時に思い出したのがキリスト教におけるキエティスム(Queitism、静寂主義)であった。 親ガチャは人生の苦悩と連動している言葉であるが、歴史的には人生の苦悩を取り扱ってきたのが宗教であることは間違いなく、そこから受け取るべ…