メロンダウト

メロンについて考えるよ

ヘイトスピーチの終わりと相対主義の果て、あるいは陰謀論の機序について

日本でヘイトスピーチが問題になったのが2012年。東京の新大久保や大阪の鶴橋で「韓国人を追い出せ」「在日特権を許すな」と叫ぶデモが行われたことに端を発する。現在ではネトウヨや保守亜流と呼ばれる嫌韓ナショナリズムが一部界隈で盛り上がり、在日…

ファスト映画の賠償金5億円について

Youtubeに通称ファスト映画という映画の要約動画を投稿していた件で民事裁判の判決が出た。その賠償金額が5億円というニュース www.asahi.com 刑事では執行猶予付きの有罪判決が既に出ていて先日、民事で賠償金の判決が出たみたい。内訳としては1再生あた…

麻婆豆腐と上級弱者

最近よく佐々木俊尚さんが言っていた上級弱者という言葉を思い出す。 上級弱者とは政治的スペクトラムの変化によりこれまで弱者であった人々、主に女性や障碍者の方のプレゼンスが大きくなり相対的には強者になったという話だと思われる。いわゆるアイデンテ…

揚げ出し豆腐とツイッターの公共性

イーロンマスクがツイッターを買収してからというもの、巷では「ツイッターの公共性」について喧々諤々議論されている。 ここ数年でツイッターはインフラにまでなったと言われる。災害時における情報ツールとして公共性が付与され、いまや民主主義を支える基…

借り物の自由を子供に与える人々

不登校Youtubeとして話題のゆたぼんがたびたびネットニュースになっている。学校に行かないという生き方にたいしてはやはり賛否両論あるみたいでいろいろな人がゆたぼんに言及している。ゆたぼんの父親にたいする批判、ネット乞食だというものまであった。 …

統一教会にたいし解散命令を行っても自民党の支持率は戻らない

統一教会の問題ももう4か月近くになっている。そろそろどこに落としどころを持っていくのか自民党ははっきりしてほしい。どうやってソフトランディングするのかを考えているのだと思うけど、解散命令を出しても出さなくても自民党にとっては同じことではな…

日本でストライキが起きないのは正社員制度ゆえではないか~多様性の起源から考える~

僕もややもすると黙って死ぬかもしれないので書けるうちに書いておこう。 シロクマさんのシロクマさんらしい記事 p-shirokuma.hatenadiary.com アトム化した個人はどこからきたのかというと、結論から言えば正規雇用と非正規雇用の溝からではないだろうか。 …

厚労省のツイートから考える利己主義と弱化男性論

厚生労働省のツイートが物議を醸している。事の経緯としては先日、厚生労働省が自殺対策に関するツイートをしたことに端を発する。そのツイートの中で厚労省は若者、女性、子供への自殺対策が必要と記している一方、中高年男性への言及がなかったため、炎上…

エルデンリングをクリアした感想と、まどかまぎかとの類似点

5年ぶりぐらいだろうか。まともにゲームをやった。最後に長時間ゲームをプレイしたのが無印のFF12で裏ボスのヤズマットを三日かけて倒した記憶がある。ヤズマットもたいがい理不尽だった。無印版だとダメージの上限が9999でヤズマットのHP2000万…

沖縄の問題を考える時、やはり敬意は大事だよ

この増田なんだけどすこし気になる点がある anond.hatelabo.jp チョンボを突っ込まれたときに 「敬意」の話なんか始めてキレて返すってのはヤベーよ。 内部が硬直して腐ってる兆候そのものじゃん。 看板の文字ぐらい突っ込みようが無くウソなく書けってだけ…

太田光氏が陥った抽象化の罠について考える

太田光氏が統一教会擁護かのように受け取られる発言をして毎週のように話題になっている。実はけっこう興味深く見ている。おそらくは司会者として議論のバランスを取るように、あえて逆張り的なことを言っているのだと思われる。 先週も太田氏は統一教会に洗…

僕達は非婚化しているのではなく情報婚化しているのではないか

なにか読んでて市場動向調査のような感想を持った。 www.mosumiharuto.com 内容としてはいわゆるMGTOW(Men Going their own way)に近いと思う。 合理的見地から見ると男性にとっての結婚は経済力のない女性に共依存を強いられるものだという。具体的な話と…

おじさん構文と現代的コミュニケーション作法

しばしばネットではおじさん構文が話題になる。おじさん構文とは主に若い女性にたいし妙齢の男性が絵文字満載で送る長文テキストとされている。 www3.nhk.or.jp 上記記事では送る側のおじさんが若い女性に嫌われたくないという繊細さから顔文字を多用し、逃…

意志なき有権者と自由民主主義

高井康行弁護士が「統一教会を政治から排除しろ」という言説は危険だとして警鐘を鳴らしていた。 高井康行「日本はいつの間に全体国家になったんだ。法律家として言えば合法的な存在、宗教法人格を持って。統一教会の人達は政治から排除しろと。あの人達だっ…

差別を裏返すということ

まだ本調子ではないので短め。1200文字程度です。 この増田なんだけど anond.hatelabo.jp 社会的な話としては同意する一方で実際の人間関係を考えてみると「粗末」はそこまで悪い概念ではないように思うんですよね。 なんというか男性同士のコミュニケー…

リハビリ的散文~物価高と若者について考える~

リハビリがてら失礼します。 なにげに一か月ブログを書かなかったのははじめてかもしれない。というのも8月いっぱいコロナ後遺症のブレインフォグなのか夏バテなのかよくわからない症状に悩まされていた。一言でいえばやたら疲れるしやたら眠かった。ただそ…

物語をあてがわれるということ

ゲームオブスローンズ最終章でティリオン・ラニスターが「この世界で最も強いものは物語だ」と言っていた。最近、この言葉をとみに思い出す。 安倍元総理銃撃事件から一か月以上経ち、山上容疑者の生い立ちや境遇に同情する声が聞かれるようになってきている…

パラダイムシフトへの眩暈

すごく同意する記事だった。 fujipon.hatenablog.com 一日中、Twitterで「うまいことを言う」ことばかりを考えている人間や、職場やお客さんや赤の他人を公衆の面前でバカにしてばかりの人間を、誰が信用するというのか。 私もたぶんうまいこと言おうとして…

無神の人と箇条書きの善悪

こんにちは。コロナに罹り人生で最も喉が痛くなりました。声がほとんど出なくなりせきもひどかったのですがそれでも軽症だそうで。感染経路が不明でおそらく市中感染だそうです。みんなも気を付けてください(お前がきをつけろ) 熱に浮かされた頭でいろいろ…

政教分離の問題ではなく政教明示の問題ではないだろうか

政教分離の話が出てきてるけれどたぶんうまくいかないと思うんですよね、ということを書きたくなった。 政治と宗教の関係で言えば代表的なのが公明党で、公明党と創価学会が関係しているのは公然の事実である。幸福実現党が幸福の科学と関係しているのも知ら…

正義は事前に組まなければ意味がない

結局のところ自民党という組織が巨大なマッチポンプだったのだろう。 韓国を宗主国として教義を組む統一教会は日本で洗脳した女性(男性)を合同結婚式という名目のもと韓国人とマッチングさせていたり、私的財産権を認めず所有権を神のものとして多額の金銭…

話題のニコ生選挙特番を見てみた

あままこ氏が三浦瑠璃氏・東浩紀氏・石戸諭氏の3名を批判していた。 東浩紀・石戸諭・三浦瑠麗らによる福島瑞穂氏への誹謗中傷を非難する - あままこのブログ 至極真っ当な批判であると思う。 しかしながら、この件に関しては時系列で見る必要があるように…

統一教会と安倍晋三元総理銃撃事件についての見解を整理したい

衝撃的過ぎる事件のせいかSNSの意見は混迷している。 旧統一教会(現家庭連合)を糾弾する意見では陰謀論めいたものから告発文のようなものまで見つけることができ、正直言って判断がつかない。しかし判断がつかないからと放置して良い話ではないとも思うの…

政治的問題に矮小化するということ~無敵の人について~

ひろゆき氏がめずらしく神妙な面持ちで話をしていた。 www.youtube.com 先日、安倍元総理大臣が銃撃に遭い亡くなられたことで様々な意見が言われている。個人的にも様々なメディアを見ていたのだけどひろゆき氏の意見には深く考えさせられるものがある。 今…

反グローバリズム集団としての参政党と、保守の被害感情

直近の比例代表の投票先を見ると参政党の支持率が3%と、かなり躍進しそうである。 詳しく知らなかったけれど、いろいろ調べていると参政党は古いタイプの保守だという印象を受けた。党の顔となっている武田邦彦氏の言説にしてもかつて見たことあるものが多…

「そんなこと言ってもしょうがない」への里帰り

最近、ひょんなことから小学生のサッカークラブでサブコーチをやるようになりまして酷暑の中を走り回っているのですが、子供と遊ぶのは良いもので、肉体的にも精神的にもデトックスになっているのだなと感じています。正直もう若くないのでしんどいのですが…

立憲民主党とリベラルの政治的リアリティー

こんにちは。 参議院選挙の候補者をいろいろ調べていたところ、今の政局についてすこし思うところがあったので書いていきます。 曰く、ここ数年、自民党の一党支配になっている理由は左派の分裂にあると言われてきた。2017年の衆院選において旧民主党(…

信頼とリテラシーと参議院選挙

僕たちは常に信頼できる人を探している。生まれた時からたぶん、ずっとだ。 友人、仕事、恋愛、学問、政治、なんでもそうだが、信頼は社会関係において重要な位置を占めている。しかし同時に信頼という言葉はどこか空想めいてもいる。誰々を信頼していると言…

事実確認的発話と行為遂行的発話の相克

言及はしない(この辺境ブログを読んでいる方であればおよそ想像がつく話題なので)けれども、言論の価値は局所的で当然だと思うんですよね。 言論は啓蒙的であるべきだという立場は言論の価値を高く見すぎている気がしてならない。 ごく一般的に人には生活…

友敵理論を現代風に考えてみる

一般的なことを言えば僕たちは「敵」を想定しなくなった。誰かを敵だと認定することはまともな人間のすることではないという了解が市民社会に広く浸透している。 インターネット上では敵を想定して騒ぎ立てる論争が日々行われているものの、そうしたものに参…