メロンダウト

メロンについて考えるよ

みんな知らないパチンコの世界

はじめに書いておくが僕はパチンコが嫌いだ。ただパチンコに触れたことがない人が言う印象論や堕落論のようなふわふわとしたものではなく過去に実際に年間300日パチンコを打ったことがある人間の実証的な、プラグマティックなことを書き残しておこうと思う。

 

日の当たらない場所で最も強い光を浴びているのがパチンコユーザーだ

彼らの目は常に虚ろだ、強い光で判断力を奪われているので当然なのだがまっすぐに正視してパチンコ台と向き合っている人はどこにもいない

そもそもまともな判断力があればパチンコを打ち始めるというスタート地点にもたたないので先天的にも弱者なのだろう、良い言い方をすれば感受性が強いということになるのだろうがまぁそんなことはどちらでも良い

 

パチンコの依存性というのは何なのだろうと打ちながら考えたことがある。

一般にギャンブル依存症の人は金が短時間に何倍にもなる射幸性に依存するというが僕が現場で打って見てきた経験からするともうすこし違うような気がしている

完全思考が不可能

まずパチンコ台の前に座っているとまともな思考が困難になるような感覚を覚える、液晶画面には大当たりの当否を知らせる演出が1秒の隙もなく行われていて常に目を奪われる、無視して思考しようとしてみても現金をかけて打っているので完全に思考からはずすことは不可能だ

1分間に100発

1分間に100というのがパチンコ台の依存症製造ビジネスのおそらくどこにも書いていないであろう肝だ

パチンコ台が1分間に発射するのは100発以下に定められておりそれ以上になると保通協というパチンコ台検査機構の審査をくぐれないのでほぼすべてのメーカーのほぼ全ての機種は100発になっている

 

1分間に100というのは人が緊張している時の脈拍と同じ数値であり人は目の前の事象や人に同調するように創られている。飲み会で乾杯するのも相手が足を組んだら足を組むのも貰い泣きもミラーリングといって社会的な活動をささえる本能といっても良い

パチンコではハンドルを握るとトントンと玉をはじいていることが打ち手にわかるようになっているのでそれに打ち手は同調しようとして100回の拍動にあわせているとだんだん緊張してくる、緊張すれば動けなくなるのは当然だ

タバコの煙

パチンコ屋は世界で最もタバコくさい場所のひとつだろうことは間違いない。

タバコは深く吸うとリラックス効果があるが浅く吸うと血管を収縮して興奮する薬だがパチンコ屋では上記の緊張感でタバコの煙を深く吸うことが難しいので副流煙だけでも興奮作用がある

対処法は息を吸わないということしかないのだがそんなことは無理なので自らの意思に関わらずに吸い続け大当たりせずとも興奮することになる

これがパチンコで負け続けていてもいき続けてしまう人の心理構造だ、彼ら彼女らは当てるために行っているのではなくてパチンコ屋にいくためにパチンコ屋にいく

世界一甘いギャンブル

これが僕が打っていたまさに理由でもあるのだがパチンコほど甘いギャンブルは世界中探してもどこにもない

技術的に資金的に他者と差を付けられるという意味では株なども甘いほうなのだろうが株をギャンブルというかというと賛否あるので除外すればパチンコは競馬やブラックジャックにルーレットなどほかのギャンブルに比べれば比較にならないほど甘い

還元率で見ると競馬は75%、宝くじは50%などだがパチンコは95%ほどある

 

勝ち方についてもここで具体的に書くつもりはないのではしょるがパチンコ台の確率は全て公表されていてそれぞれの台にボーダーラインというものが存在する

ヘソという大当たりの抽選を受ける穴に玉を何発中何発いれれば理論上勝てるかというもので遠隔操作が絶滅した現在では単純な計算で勝つことが可能でなかには一日座ってるだけで5万程度になる台もあった

 

だからこそパチンコほど無意識に巧妙に絡めとられるギャンブルはないのだよ

最近はもうユーザー側も愛想をつかしてきているので縮小傾向にあり上述の5万も勝てる台なんかどこにもなくせいぜい2万そこそこでプロもどんどんやめていってる

 

何かがなくなったりするのは通常はさびしいのだけどパチンコに関しては名残惜しさもなにもないしなくなることに寂しさもないな

むしろとても良いことだと思う、ぐらいの感想しかない。あれだけ毎日うっていたのにな

 

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