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パチンコ台規制は貧困搾取で依存症を増やす

警察がパチンコ規制をするみたいです。依存症むしろ増やす規制であって貧困搾取に他なりません。

警察の仕事を生み、遊技台販売会社の新規需要を増やす規制。ユーザーのことをまるで考えていません。

headlines.yahoo.co.jp

パチンコをもっともっと規制しろ、廃絶しろといった世論が規制を後押ししますが規制は警察の利権で肝心の依存症の方のことをまったく視野に入れていない。

今回の規制に怒りにも似たものを覚えます

(このような文章を書くとパチンコ擁護と認定され、それだけで差別されるので先に書いておきますと僕は元ユーザーです。パチンコは廃絶したほうがいいと考えていますが今回の規制はまるで意味がないので税金の無駄使いのうえに貧困搾取を生むだけです。)

以前、パチンコを打っていた時には現場で嫌というほどそういった方々を見てきたので同情すらあります。

 

依存症対策として行われるパチンコ規制がなぜ依存症対策にならないのかを規制の内容を全て書き出して検討・説明していきます。

 

パチンコ規制の歴史

引用元:すろぱちくえすと

www.slopachi-quest.com

 

まず短期出玉についての今回の規制がこちら

    • 4時間で2500枚が上限となる
      (パチンコは4時間で12500玉)
      詳細→ヤフーニュース
    • ボーナスでの払い出しがMAX300枚に
      (今のジャグラーのBIGなどもアウト)
      (パチンコは一回の大当たりで1500発に規制)
       

 

4時間での出玉上限が12500玉、金額に換算すると5万円(等価交換)になります。

現在は1時間で5万円勝つこともあります。しかしそれ以前には上記内容と同様の規制(パチスロ4号機から5号機への規制)で3時間で5万円勝ち程度の台が大半でした。

つまり一度規制をかけてから緩和してまた規制して緩和してとやっているのがパチンコ規制の歴史なのです。

今回の規制も一見すると一度の大当たり金額が減ることにより大当たりした時の興奮を減らすというふうに見えます。しかしまたニュースにならない程度に徐々に緩和されていくでしょう。

 

パチンコ規制が新規需要を生む

しかしなんでこんな規制したり緩和したりと繰り返しているのかは単純な話です。

現在設置されているパチンコ台が新しくできた法令で店に設置できなくなるとパチンコ店は当然、該当する台をすべて撤去します。そのままにしておけば法令違反で営業停止なので当然です。すると新しい台を導入する需要が生まれる。そこにパチンコメーカーは新しい台を売り込むことで莫大な収益をあげていく構造になっています。

ちなみにパチンコ台は1台あたり40万円ほどします。

政府・警察が規制をかけ、規制で台が撤去され、メーカーが法外な値段で売り、得た利益を全日本遊技機連盟を主としたパチンコ権利団体連名の議員・天下り先に配分しまた規制をかける

パチンコ出球上限7200発なんてやっても依存症は減らない~ギャンブル依存症対策法代替案を考える~ - メロンダウト

 

そうやって規制して緩和して台の規定をたえず変更することによってパチンコ台の設置・撤去を繰り返して利益をあげているのがパチンコ台を販売する会社の経営方法です。その全ての費用が依存症の方のお金によって賄われています。これほど残酷な構造があるのでしょうか。現場で嫌というほど見てきました。依存症の方はそろそろこの地獄のような輪廻から救われるべきです。

今回の規制もまた例に漏れません。店は台を交換するために依存症患者から抜くしかないのです。

 

 

なぜ警察がパチンコメーカーに加担するのか

こういった民間の会社の経営を有利にすすめるのになぜ警察が絡んでくるのかといえば保安通信協会による型式検定試験があります。簡単に言えばパチンコ台の試験です。

規制によって決められた仕様を守っているか店に設置する前に試験を行うのですがその費用が一台あたり200万円弱かかります。

新しい規制ができて台を交換する需要が生まれれば当然、ここにもたくさんの台が持ち込まれて試験されます。

その費用ももちろんパチンコ依存症の方のお金によって賄われています。

 

今回の規制でさらに警察との癒着で象徴的なものが役物比率を表示する機械の設置義務化です。画像ですとこんな感じですがよく見る必要はないです。

パチスロ 5.9号機規制 役比モニター

役物比率がなんなのかは知る必要がなくパチンコ台の周辺機器だと理解いていただければ十分です。この機械なのですが打ち手にとって何の意味もありません。

ただパチンコ台自体の需要だけでは飽き足らず周辺機器の需要まで作り出すことでまた店に売りこもうとしているだけでしょう。

このまるで意味のない機械の設置を義務化された店は機械を買うために、依存症から抜くしかありません。

 

 

とどのつまりパチンコ規制は警察によるビジネスの創出であって民間企業の取引に警察が介入している時点でもう意味がわからないのです。

台の規制はこれまでも幾度と行われていますが依存症対策として機能したことは断言しますがありません。

台を規制するたびにパチンコ店は客からぶっこぬくしかないので客の負け額はどんどん増えています。こう書くとパチンコユーザーの減少をどう説明するのかと言った反論がありそうです。しかし消えているのは普通のユーザーと規制のせいであまりにひどい損失を食らって金がなくなり退場した依存症だけです。

実際に大手パチンコ店のマルハンの来店者数は減っているのに純利益は増加しています。

 

顔認識機能で入場規制すればいい

そもそもが台の規制は絶対に意味がない。

ギャンブル依存症は金に依存するのではなく行為に依存するものです。これを証明するのが1円パチンコ、5円スロットの存在です。

通常だとパチンコは1玉4円、スロットは1枚20円で交換されます。しかし多くの店がその4分の1のレートの1円パチンコを設置していますが1円パチンコのほうが(おそらく)ギャンブル依存症は多いです。

1円だからライトユーザーという認識は甘く、1円だから永遠と打ち続けるその行為に依存しているのでしょう。

 

このように考えるならば本当に依存症対策をし規制をするならば入場規制をするべきなのです。そしてそれは明日からでも可能でしょう。なぜ可能か?

ゴト師(台に細工をして不当に出玉を出す人)やパチプロの存在がそれを証明します。パチンコ屋の入り口には顔認証機能が多くの店で設置されていて来店者数などがわかるようになっています。その機械によってゴト師が来店したことやまたパチプロが来店したことなどがわかるようになっています。

またそのためのネットワークもパチンコ店は共有しているはずでゴト師は顔が割れると近くの店でも出入り禁止になります

入店禁止になった客やパチプロなどを認識してはじくその機械を依存症の方に使用すれば必ず依存症は激減します。それどころかいなくなるかもしれません。

 

それだけの話です。なぜそれだけでいいのにやらないのかがこの台の規制を聞くたびに思うのです。

例えば週20時間以上は店に入店できないようにする。週5日以上きた人には声をかけるようにする。ぶっつづけで5時間以上うっている客は止めてもらう等等。

いまのICT技術などがあれば容易なはずです。そしてそれだけの費用をかける意義は多いにあります。

 

しかし現在はその正しい依存症対策に賄われるべきお金がすべて警察とパチンコメーカーに支払われる台の規制ばかりを繰り返している。

 

そして世論すらも台の規制をパチンコ規制と勘違いして後押しする

誰が救われるべきなのか。そろそろまじめに考えてもいいはずです。

パチンコ出玉規制はギャンブル依存症対策にはならない – アゴラ