メロンダウト

メロンについて考えるよ

フジテレビの記者会見を見た

昨日フジテレビで放送されていた記者会見を見ていたのだけど、結局のところ何が問題なのかよくわからなかった。

事の経緯を整理すると

文春が中居さんとA子さんの間で性的なトラブルがあったと報じる。
A子さんがフジテレビのプロデューサーに誘われ会食に赴いたところプロデューサーの姿はなく中居さんと二人っきりになりそこでなんらかの被害に遭ったA子さんはPTSDを発症、後に退職。

このトラブルに際し中居さんがA子さんに9000万の示談金を支払った。それが去年12月に騒動の発端となった文春の初報である。

そして本日、文春は記事を訂正。プロデューサーがA子さんを誘ったという事実はなく中居さんがA子さんを直接誘ったと訂正される。

www3.nhk.or.jp


初報の段階ではプロデューサーがA子さんを誘ったことから社内のガバナンスの問題という印象を与えるが中居さんが直接誘ったということであれば「性接待」はなかったことになる。

訂正された文春の報道によれば中居さんがA子さんと知り合ったのは中居さんの自宅でバーベキューを開催した際にプロデューサーがA子さん他数名を連れてきてそこで連絡先を交換、後日中居さんは直接A子さんを誘ったと報じられている。これに関しては何も問題がない。
取引先とのバーベキューに新入社員を顔合わせで連れていくのはどこの会社でもやっていることであり、そこで連絡先を交換することも不思議ではない。連絡先を交換すればアプローチをかけることもある。初報の段階ではそのアプローチをすっ飛ばして中居さんとA子さんがふたりっきりになるようプロデューサーが画策したとされており、そうであれば社内での上下関係を利用した形になり問題であるが、訂正された内容によればA子さんは中居さんの誘いを受けて会ったようである。

2人が会うことになった経緯に関しては問題になりそうなところが見当たらない。

芸能人とアナウンサーは利害関係者であり誘うことがハラスメントにあたると言う人もいるけれど、そのような話はさすがに現実から乖離しているように思う。

 

とはいえ問題の核心は二人が会った際にトラブルがあったことであるが、これに関しても中居さんとA子さんの間でどんなトラブルがあったのか確定的なことはなにもわかっていない。
PTSDを発症したのだから、9000万もの示談金を支払うぐらいだから、A子さんが退職せざるをえなくなったぐらいだから、中居さんが口を閉ざして引退したのだからといった周縁情報の積み重ねによって性加害が既成事実になっているが具体的な内容に関してはなにも出てこない。

なにかよほどのことがあったのだろうとは思うけれど、中居さんを性加害者とまで言い切れるだけの判断材料がいまのところない。
過程だけ見ればみんなでバーベキューをしてそこで連絡先を交換して直接誘っているため、これ以上ないぐらい普通の恋愛模様に見える。
その結果何が起こったのかは確度の高い推論として性被害という結果が出力されるものの、実際のところ何があったのかはなにもわからない。

 

そうした状況であるのにスポンサーが降りたりと歴史的な騒動になっている今の状況が奇妙で仕方ないのである。
当の記者会見でも「ガバナンスに問題があったのではないか」「企業風土が今回の事件を起こしたのではないか」「芸能界の闇は」「女性の人権が」「日枝の権力が」といった抽象的な話しか出てこなかった。僕も二時間ぐらい見ていたのだが「そりゃ具体的なことが何もわかっていないのだから抽象的な話ばかりだよな」と感じてしまった。最終的にはテンションが上がった記者が自論を展開するようになっていって「なんなんだこのスラップスティックショーは」と思って見るのをやめた。


とりあえず何が起きたのかわかるまで判断は保留にしたい。
今のところ肝心なことはなにひとつわからないまま芸能界の闇という噂とフジテレビへのヘイトを燃料に燃えさかっているだけに見える。
あるいはフェミニズムがつくった鉞が一般化して手がつけられなくなったということもあるだろうか。

今回のように確度の高い情報を積み上げて事実認定するのは陰謀論者がよく使う語りのひとつであり、文春の記事も具体的な被害内容について書かれていないため語りを補強するためか悪夢の飲み会と表現したりアジテーションとレトリックまみれになっている。
その語りに日本全体が飲まれていっているように見えるわけであるが、中居さんとA子さんが自宅に行って性行為には合意したもののアナルセックスやスカトロプレイを要求したら若いお嬢様がショックを受けたというとんでもなくくだらない話である可能性も残っていることを考えると文春の語りに軽々と乗っかる気になれないのである。